2021年9月23日にテレビの「午後のロードショー」で放送された『犬神家の一族』。
今回放送されたのは、2006年に公開された映画です。
実は、『犬神家の一族』には元ネタがあったと言われています。
今回は、『犬神家の一族』のモデルとなった実話について紹介します。
『犬神家の一族』のストーリ
『犬神家の一族』の物語は、犬神財閥の創始者で信州財界の大物・犬神佐兵衛が他界したことから始まります。
信州の犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛(仲代達矢)は、腹違いの3人の娘とその息子たち、佐兵衛の大恩人の孫娘、野々宮珠世(松嶋菜々子)らを残してこの世を去る。巨額の遺産が一族の争いの元凶となることを予期した法律事務所の若林は金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼するが、ほどなく一族間で次々と殺人事件が発生する。
犬神家の一族 (2006):あらすじ・キャストなど作品情報|シネマトゥデイ (cinematoday.jp)
『犬神家の一族』のモデルは諏訪の片倉財閥だった!
『犬神家の一族』の舞台は那須ではなく諏訪だった!
『犬神家の一族』の原作の著者・横溝正史さんは、結核の転地治療のために、1934年7月から1939年12月までの5年間を長野県諏訪市で暮らしていました。
そのため、『犬神家の一族』は信州の諏訪が舞台になっています。
また、巨大財閥犬神家のモデルとなった建物が、信州の諏訪湖畔に立つ資料館「片倉館」だったのです。
ちなみに、湖のロケ地も信州の湖です。
『犬神家の一族』のモデルは片倉一族だった!
犬神家の一族のモデルとなったのが、資料館「片倉館」の名前にもなっている片倉一族です。
片倉一族は製糸業で財を成しました。
二代目・片倉佐一は「日本のシルク・エンペラー」と呼ばれるほどの人物で、片倉一族を大きく発展させました。
片倉佐一の「佐」が犬神佐兵衛の「佐」と同じであることに気づきましたか?
片倉家についてもう少し詳しく調べてみました。
- 1873年に一代目・片倉市助が長野県諏訪郡川岸村で座繰りの制作を始める。
- 二代目・・片倉佐一の台で東京京橋出典。
- 創立50年を記念して「片倉館」を設立。
- 2011年に「片倉館」が浴、会館、渡り廊下の3棟が重要文化財に指定された。
しかし、ここで注意したいのが、もちろん片倉家に犯罪者は一人もいないということ。
遺産相続をめぐる殺人事件もありません。
まとめ
『犬神家の一族』のモデルは片倉一族で、舞台となったのは長野県諏訪市でした。
脚が湖から突き出ている衝撃シーンも、長野県の湖で撮影されていたことが分かりました。
2006年に上映された映画ですが、いつ見ても観る人を引き付ける不思議な映画です。
まだ見ていない方は、ぜひ一度見てみて下さい!