2022年3月3日、ロシアとウクライナの代表団が停戦交渉の競技を行いました。
その結果、「人道回廊」が設置されることが決定しました。
人道回廊とは、民間人を都市から脱出させるための道です。
しかし、どのようなものなのか、設置することによってどのようなことが起こるのか、その詳細は報じられていません。
民間人の安全確保のための取り決めなはずですが、ネット上ではさらに危険になったとの声も上がっています。
一体どういう意味なのでしょう?
そこで、この記事では、
- 人道回廊の意味って何?
- 人道回廊を設置するとどんないいことがあるの?
- 人道回廊を設置したからと言って、民間人は安全じゃないの?
という疑問に対して、超簡単にわかりやすくお答えします。
ぜひ最後までご覧ください。
ロシアとウクライナ間で「人道回廊」設置に合意!

2022年3月3日、ロシアとウクライナが2回目の停戦交渉のための協議を行いました。
- 即時停戦 ロシアは軍事作戦そのものは続行する
- ロシア軍の撤退 進捗なし
- 人道回廊の設置 確保することで合意
協議に出席したウクライナ大統領府顧問は、協議後に「期待した結果は得られなかった」と漏らしました。
唯一、協議で進展したのが、人道回廊を設置することの合意でした。
【超簡単!】人道回廊の意味とは?
【超簡単!】人道回廊の意味
人道回廊を一言で説明すると以下のようになります。
一時的な非武装地帯のことで、物資を安全に輸送したり、民間人が安全に避難できるようにするためのもの。
人道回廊とは、「人道」と「回路」の二つの言葉を合わせた用語です。
ここで、「人道」の二つの意味を確認しましょう。
- 人として守り行うべき道。
- 人が通るように定められた道。歩道。
人道回廊にはこの両方の意味が含まれています。
一つ目の意味が含まれる理由は、人道回廊は「人道援助」のうちの一つだからです。
つまり、人道回廊は人として守り行うべき援助の一つであると言えます。
他国で大量の死者、難民、飢饉、大規模な人権侵害が発生した人道的惨事・人道的危機に対して、非軍事的な手段で国境を超えた救援活動を行うこと。
(参考文献:コトバンク)
また、人道回廊は「人道」の二つ目の意味、「人が通る道」をそのまま表しています。
人道回廊は、市民が激戦区から脱出するために設置される通り道のことなのです。
停戦交渉でなぜ人道回廊設置が決定?
人道回廊は市民を激戦区から非難させるための道であることが分かりました。
しかし、なぜ停戦交渉で人道回廊の設置が決まったのでしょうか?
実は、人道回廊を設置することは、一時停戦に直結する施策でもあります。

人道回廊を設置する目的は、市民を激戦区から安全に避難させることです。
ロシアは、避難中のウクライナ市民の身に危険を及ぼさないことを約束したことになります。
といっても、戦争中に人道回廊だけを避けて攻撃を仕掛けるのは非常に難しいことです。
そのため、一時的に交戦が停止されるのです。
人道回廊設置後も民間人は危険なまま?
人道回廊が設置されたら、本当に市民は安全に避難できるのでしょうか?
ネット上では、人道回廊が設置されたからと言って、市民が危険にさらされることに変わりはないという意見が多く出ています。
人道回廊を外れたら危険!
一つは、人道回廊を外れた場所に避難してしまったり、人道回廊を通って非難しなかった市民がいた場合の懸念です。
停戦協議で人道回廊の設置合意…『民間人を安全に避難させる』という名目の裏で『避難してなければ戦闘員』という扱いにされないか心配です。すでに集合住宅まで攻撃されてるため、様々な事情で避難できない人まで攻撃対象に含まれる危険性があります。大量虐殺の正当化に利用されたら最悪の事態です。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) March 4, 2022
人道回廊の設定のみ合意・・・ウクライナの民間人の被害がはロシアもウクライナもできる限り抑えたいということかな?
— ひろ(z)🐷🍇🐻🌻🍯🧡🦑☆🌙💜💚❤️ (@zako22) March 4, 2022
まだ戦いは続くし、
人道回廊使って避難しない民間人への被害も続くという意味にも
人道回廊ができたからと言って、全員がすぐに避難できるとも思えません。
何らかの理由で非難が遅れてしまう人や、非難できない人がいる可能性もあります。
その場合、それらの人々が殺されてしまっても、「人道回廊を通って非難しなかったのが悪い」と正当化されてしまう恐れもあります。
攻撃を今後も長く続けるつもり!?
人道回廊を設置したということは、市民がいなくなった街で今後も長期的な戦闘が行われることを見越しているということになります。
RT (ロシアは)包囲して圧力をかけ、(ウクライナ国内の)人道回廊を開け閉めして交渉力をつけ主導権を握る。シリアでやっているのと同じだ。これは長くやるつもりだな。 https://t.co/knsQ4utGle pic.twitter.com/NWppLeqsrk
— bot (@ui0) March 4, 2022
人道回廊が設置され、非難できる人に関しては良かったのかもしれませんが、停戦の合意はできていません。
ロシアは、停戦交渉が続く中でも軍事作戦を続けるつもりだと言っています。
一刻も早く停戦協定が結ばれることを祈るしかありません…
まとめ
ロシアとウクライナが行った2度目の停戦交渉で、人道回廊を設置することが合意されました。
- 人道回廊とは、民間人を激戦区から安全に避難させるための道のこと。
- 人道回廊を設置すると、その周辺で一時停戦される可能性が高い。
- 人道回廊を設置しても、非難できなかった人や道を外れた人が攻撃されたときに正当化される危険がある。
- 人道回廊を設置したということは、長期戦になる可能性がある。
ロシアとウクライナは3度目の停戦協議を行う予定になっています。
市民は勿論、兵士の人々の命も大切です。
一刻も早く停戦されることを願っています。